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近すぎず遠すぎない存在の大人

生徒さんのお宅でやっているプライベートレッスンでは、ただ英語の勉強をするのではなく、いつもいろいろな話をします。

 

レッスンの始めにはいつも「How was school today?」(今日は学校どうだった?)「How was your day?」(今日はどんな一日だったの?)など、その日あったことを話したり、最近あった楽しかったことを話したり♪

 

一緒に話すことが楽しい、コミュニケーションをとることが心地良い、そんな雰囲気を大切にしています。

そしていずれは、それを英語で話せるようになったらいいなという思いもあります☆

 

 

生徒さんによっては「次回のレッスンでは、先生にこれを伝えよう!」「このことについて話したい!」そんな感じで、楽しい話を用意してくれている子もいます(*^-^*)

 

そして生徒さん達との話は、とっても楽しい♪

 

楽しい子ども心を思い出させてくれる会話だったり、「こんなしっかりしたこと考えてるんだー!」と驚かされたり、高校生の生徒さんになると子どもと大人というより、もっと対等な感じになり、私も知らないことを聞いたり学ぶ事がたくさんあります。

 

 

時には楽しい話だけじゃなく、困っていることや学校での悩みなどを話し出す子もいます。

学校での友達関係の悩み、学校の先生のこと(特に怒られたとか、誤解されて嫌な思いをしたとかの気持ちのモヤモヤ)、進路のこと、兄弟げんかの話しや、そこから繋がって親に怒られたとか…(^_^;)

 

解決を求めているのではなく、ただただ聞いて欲しい、受け止めて欲しい、そういう気持ちで話してくれているんだと思います。

悲しい気持ちや悔しい気持ち、イライラした思い、モヤモヤした気持ちを抱えきれずに吐き出したい時はみんなありますもんね。

 

 

また、時には「先生、どうしたらいいと思う?」と聞いてくる子もいます。

そんな時は「あなたはどうしたい?」「(客観的に見て)こういう方法もあるかもしれないけど、どう思う?」と一緒に考えることもあります。

もちろん答えはすぐには出ないけど、後から一人で考えて答えが出たり、気持ちの整理がついたりするんだろうなと思います。

 

 

年齢が小さい生徒さんの場合は、親御さんに伝えた方が良いかも…と感じた時には生徒さんにわからないように、こっそり保護者の方にお伝えすることもあります。

生徒さんの気持ちを尊重して、お母さん達も「先生から話を聞いた」とは言わず、後からなんとなーくお子さんと話してみる。

そこからホントは話したかった、聞いて欲しかったという話に繋がっていくこともたくさんあります。

 

 

小学校高学年以降になると、友達関係のトラブルなどは「親に心配かけたくない。」という理由で内緒にしている子がたくさんいます。

そんな子達の話しは、しっかり聞いていろいろ話して親に伝えたいかどうか気持ちを聞きます。

「今は言いたくない」という場合が多いので、私から親御さんに伝えるのではなく「自分が伝えたいと思った時に、話してみたらいいよ。絶対聞いてくれるし味方になってくれるから。」と伝えています。

自分のことを思っても、親に話すまでは時間がかかることもあるな…と思うので。

 

 

こんな風に生徒さん達が自分の気持ちを話してくれる、悩みを打ち明けてくれるのは、私が親や毎日顔を合わせる学校の先生とは違う、近すぎない存在。かといって、たまにしか会わないわけじゃなく定期的に会う遠すぎない存在の大人だからなんだと思います。

 

この仕事を始めた最初の頃は、子ども達の話をどこまで聞いてあげたらいいだろう。

限られたレッスン時間の中で、話を聞いて終わるだけじゃなく英語のレッスンもしないと…と葛藤があった時期もありました。

でも年月を重ねる中で、こういう話す時間は大切だな。話して気持ちがスッキリしたら、子ども達は上手に気持ちを切り替えてレッスンに入っていける。逆に集中してやってくれる。

そんな風に感じ、今はこういう時間を大切にしようと思っています。

 

少し前に、ご紹介で家庭教師の派遣をされている方とお話する機会がありました。

その方も同じような気持ちでお仕事されていることがわかりました。

近すぎず遠すぎない存在の大人…そんな大人が身近にいることで、ちょっと気持ちが楽になる場合があるかもしれません。

自分が子どもの頃に、そんな存在の人がいたらどんなふうに感じていたんだろう…と、ふと思いました。

 

そんな関係を築けるのも、プライベートレッスンだからこそできることなんだと思います☆