それぞれの可能性

レッスンをしていると生徒さんそれぞれ一人ずついろいろな力があったり、可能性を秘めていることを感じます。

そして、それはとても素敵なこと☆

「この子には、こんな力があるんだ！？」

「こういうところがとても素晴らしいな！」

そんな部分を見つけると嬉しいし、どんどん伸びていったらいいなと感じます。

Smile World Englishでは、障害のある生徒さんもレッスンをしています。

この生徒さんは私とレッスンするようになる前から、幼稚園の頃から英語のレッスンを受けていました。

英語が大好きなこの生徒さん、読む、書くという部分は苦手ですが、何より素晴らしいのが積極的に話すというところ！

一緒にレッスンをするようになってから8年ほどですが、ここ1～2年ある時期から急に学校のこと、自分の好きなゲームのこと、テレビで観た番組のことなどを英語でいろいろ話すようになりました。

テキストや今日習った英文を使って…とかではなく、フリートークです。

自分の知っている単語を駆使して、わからなければ「○○って英語でなんて言うの？」と私に尋ねて、教えてもらった単語をすぐに使って話す…もう、本当に素晴らしいです☆

もちろん単語を並べてだったり、文章ではなかったり…というところもありますが、時々しっかり英文になっていて、また驚かされます！そして、次々話してくれる。

私がよくわからない部分や聞いてみたいことを質問したり、時々話を整理して確認したりしますが、それも英語だけで成立することも！

私が英会話講師として活動し始めてから、いつもレッスンの最初には学校のことや週末の出来事、今日あったことなどをみんなに聞いていました。

これは将来海外に行った時や留学をした時に、現地の人達から「週末どうだった？」「今日はどんな一日だったの？」と聞かれたときに苦じゃなく話せるようになってもらえたらいいな～と思ったから。

実際に、私自身がオーストラリアに留学したときにホストマザーから聞かれたり、働いていた保育園の先生達との会話でよく聞かれたことでした。

日本ではよっぽど仲の良い友達同士では話しても、世間話的にそこまで聞かれる事が少なくて、正直負担に感じたこともあったんです。

私がこの仕事を始めたときに、生徒さん達にはそういう話を負担と感じずに話せるようになってもらえたらいいな、そしていずれはそういう話を英語で話せるようになったらいいな。

私の中でそういう思いがあって、ずっと続けていました。

2年前には別な生徒さんで、ある日突然「全部英語で話してみたい！」と言ってチャレンジした生徒さんもいました。

そして約8年経った今、この生徒さんを通して私が「こうなったらいいな」と思っていた姿を見せてもらっています(*^-^*)

ここにくるまでは、話したいことがたくさんある生徒さんの話しをどう切り上げるか…と悩んだ時期もありました。

もちろん話しは聞いてあげたい、でも用意してきたレッスンもやらないと…という葛藤があったりしました。

でも、今こういう姿を見せてもらった時に「この子にとっては、話すということが本当に必要だったんだ」と感じました。

ご自宅でのレッスンなので、ご両親もその生徒さんの様子を見ることができ、今では本当に驚いています。

逆に見えてしまうために、以前は「もうおしゃべりしないで先生の話を聞いて！」とお母さまが生徒さんに注意することもありました。

でも、今そのお母さまとは「大人からみたら、あの頃はおしゃべりしすぎ…と思っていたことでも、この子にとっては必要な時間だったんだね。あの時間があって、今こんなふうに何でも英語で伝えようとする気持ちになっているし、実際にやっているんだと思う。そして何より、英語が大好きだからだね」とういうようなことをお話しています。

本当に子ども達の可能性ってすごい！！

大人からしたら「もっとちゃんとして」と思うことは、もしかしたら子ども達の可能性を潰してしまうこともあるのかもしれません。

この生徒さんは、街で外国の人を見かけるとそばにいたら挨拶したり話しかけたりしています。

誰もができることじゃないと思うので、そういうところは本当にすごいなと感じます☆

 今、見せてもらっている姿は私が「こうなったらいいな～」と思っていたこと。

その姿を見せてくれてありがとう♡