今の英会話講師の仕事をする前、留学をする前は、保育園で保育士として働いていました。
社会人一年目の時に働いた保育園は、定員100名以上の大きな保育園。
働き始めて間もない頃に園長先生から言われた言葉で、とても印象的なものがありました。
「保育士でも、すべての子ども達と(波長が)合うとは限らない。自分と合う子、合わない子がいる。でも、それでいいんだよ。」
新卒ですぐに担任を任されて、どうしたらいいかよくわからないままに毎日の仕事をこなしていた時に、この言葉を聞いてなんだかホッとしたことを覚えています。
すべでの子ども達と良い関係を築けなくても、自分のせいでもその子のせいでもない。仕方のないこと。
自分を責めなくてもいいし、その子に非があるわけでもない。
それでも、どの子でも。
担任した子や他のクラスの子でも、関わった子ども達はとても可愛かったです。
例え、大人から見て「問題」と感じるような行動や態度の子でも、本当の奥にあるのは素直な優しい気持ちや寂しい気持ち、甘えたかった気持ちなど。
それがチラリとでも見えたり、感じられると「そうだったんだね。」とお互い歩み寄れるような気がしていました。
時間がかかることもあれば、歩み寄れない場合もある。
なかなか理解されない、理解してあげられない場合もある。
それでも歩み寄れた時に、そこから心を開いてくれる子もいました。
その時の経験は、今の仕事をするようになっても生かされています。
プライベートレッスンでは、保育園の時のように何人もの子ども達と一度に向き合うのではなく、目の前の一人の生徒さんと向き合うことができるので、とても新鮮だったし「そうそう、私はこれがやりたかったんだ!」と感じたこともありました。
保育園で働いていた時も、一人ずつの子ども達ともっとゆっくり関わりたいなと思って保育をしていました。
だから定員の少ない、小さな保育園で働くのが好きでした。
一人ずつと向き合う中でも、とても気の合う生徒さんとそうじゃない生徒さんはいます。
「全員とうまく気が合うわけじゃない。合う人、合わない人がいる。」
だからといって、「この生徒さんとのレッスンは嫌だな…」なんて思うことはなく、少しずつ心を開いてくれることが嬉しかったり、一緒に楽しめる部分を見つけて笑い合う時間が増えていくと、レッスンがどんどん楽しくなっていきます(*^-^*)
進学を機に、塾に通うから、部活が忙しくてレッスンが負担になってきた…など、さまざまな理由で生徒さんがレッスンを離れていく時はもちろんですが、時にはなんとなく生徒さんとの間に「ズレ」を感じていた場合などは、やっぱり寂しかったり、もっと楽しいレッスンをしてあげてれば…という気持ちが湧いてきたりもしますが、そんな時に「全ての人と合うわけじゃない。」という言葉は、気持ちを楽にしてくれていたように思います。
昨年2月から1年半ほどかけて、色彩心理カウンセリングを学びました。
その時の先生からも、講座の初めの方で「全てのクライアントさんと合うわけじゃない。自分がどんなに一生懸命カウンセリングしたり、その方のことを思っても、カウンセラーやセラピストと合わなくて離れていく人はいる。でもそれは仕方のないこと。カウンセラーやセラピストのせいではないので、そこは気にしちゃダメだよ。」
そんなことを言われました。
その時に、保育士時代に園長先生から言われた言葉と重なりました。
「やっぱりそうなんだよね。」
節目ごとに、こういう言葉をくれる先輩たちがいたこと。その言葉が気持ちを楽にしてくれること。
とてもありがたいなと思います☆
昨日、なんだかいろいろ思い出しました(*^-^*)