先週末は、大学入学共通テストがありました。
受験生の皆さん、お疲れさまでした。
去年までのセンター試験とはテストの感じが変わるのに、過去問題もなくどんな試験になるのかもわからず、大変だったことと思います。
それに加えて、去年からのコロナウィルスによる環境の変化もあり、余計にストレスも感じていたかもしれませんね。
本当によくがんばりました。
皆さんが、自分の実力を発揮できていたらいいなと思います。
受験生活はまだ続くと思いますが、体調を整えてがんばってくださいね☆
新聞に載っていた今回のテスト問題を見て、問題の出し方の変化がとても印象的でした!
これまでのセンター試験では、単語の発音やアクセント、文章の中の()に当てはまる単語を選ぶ(穴埋め)、単語を並べ替えて文章を作る、会話を成立させるための会話文の選択、そして文章問題。
こんな構成でした。
それはきっとこれまで中学校、高校の定期テストや学力テストで受けてきていたテストと近かったのかもしれません。
それが大学入学共通テストでは、全てが長文や会話文を読んで解答する形になっていました。
そして興味深かったのは、問題分を解く視点!
センター試験の長文では『次の文章(または会話)を読んで、▢(問題番号)に適当なものを選べ。』という出題だったのが、大学入学共通テストでは…
『Your favorite musician will have……』(あなたの大好きなミュージシャンが……)
『You are planning to stay……』(あなたは…に滞在する計画を立てていて……)
このように『あなたは…』=「自分は…」という感じで、「自分目線」「自分ごと」として、その文章や会話を見ていく視点での問題になっていたということ!
以前のセンター試験では、客観的にというか自分は関係していない、関わっていないという立場からの「第3者目線」で問題を解いていたところが、大学入学共通テストになると自分がそれ(その状況)に関わっている、当事者としての「自分目線」で問題を解いていくということ。
この捉え方の違いが面白いなと思いました。
長い間、日本の英語教育では「文法はわかっていても会話ができない」と言われていました。
私自身、学生の頃は英語が得意でもなければ、なんなら文法もたいして理解できていませんでした。
社会人になってからオーストラリアに留学して、現地に住むことによってリスニング力がつき、会話ができるようになりました。
その後、帰国してから文法が身についてきました。
そうした経験を経て今思うことは、会話することは本当に簡単な単語と文法だけでもできるということ!
難しい単語や文法を知らなくても、自分の伝えたいことをいかに簡単な英語でだったり、自分のわかる単語や文法で伝えられるかという発想の転換が大切だと思います。
英文が読めても、自分の気持ちや思いを英語にすることができない。
それは、自分の伝えたいことを日本語で考えて、それと同じ意味の英単語を探しているからだったりします。
全く同じ意味の英単語じゃなくても、ほぼ似たような意味だったり、似たようなニュアンスで伝える。
そして必要なら、補足で説明していく。
日本人の私たちは、ずっとそこが苦手な部分だったり、そもそもそういう考え方を知らなかった。
そんな気がします。
大学入学共通テストでは、その部分の視点が加わったのかな。
第3者目線で英文を読むのではなく、自分目線(私、僕として考える)、自分ごと、自分が当事者としてその状況の中にいるつもりで英語を読んでいく、考えていく。
そう感じました。
私は2017年に色彩心理カウンセラー、カラーライトセラピストの資格を取得し、今はカウンセラーやセラピストとしての活動もしています。
心のこと、心理のことがわかってくると、一番大切なことは「自分が何を感じ、どう思うのか」「自分は本当はどうしたいのか」
そこにフォーカスしていきます。
それは置かれている環境や自分の周りにいる人達次第ではなく、全ては自分から、自分次第だということ。
「私(僕)が、今何を感じているのか」
「私(僕)は、どう思うのか」
「私(僕)が、本当はどうしたいのか」
それがとても大切になります。
大学入学共通テストでは「私(僕)が、この状況(長文や会話文の内容)にいる」
そんな視点からの出題になっているんだなと思いました。
そして普段から、私(僕)視点から英語を学ぶ、文章を作っていくのは楽しいですよ☆